保育士実技試験に合格するための最重要ポイントとは
みなさん、こんにちは。
Panda’sbreath(パンブレ)🐼の関まりねです。
保育士筆記試験を受験されたみなさん、お疲れ様でした。
正式結果はまだ先ですが、少しずつこれからのことを考える時期でしょうか。
今回は実技試験(言語)についてお話したいと思います。
🌷実技試験対策の授業について
スクール講師時代、実技言語の授業を長年担当していました。
私自身、実技の授業が大好きで、すごく楽しかったのを覚えています。
確かに楽しいのですが、授業が終わった後は、
毎回、頭が空っぽで魂が抜けたようになっていました。
それくらい教える側も全身全霊で臨む授業でした。
なぜかというと・・・
実技試験の指導は筆記以上に「責任」が重いからです。
実技試験は、保育士になるための最終ハードルです。
もうゴールテープが見えているところで、
いかに力を抜かずに最後まで駆け抜けることができるか。
そのため教える側にも力が入ります。
🌷さらに力が入る模擬試験
授業に続いて、本番さながらの実技模擬試験の試験監督も担当しました。
私(他の講師も同様)のねらいは、実技試験本番に
「模擬の時の方が緊張して大変だった(本番はそうでもなかった)」
と思ってもらえることであり、そのため愛情を込めて厳しく指導することを心がけました。
実技試験で落ちることほど悔しいことはない!ですからね。
個々のお話の完成度や試験までの残り期間により、アドバイスも替えました。
まだ練習により調整可能な時期であり、尚かつ、
「この人なら今から変更してもへこたれずに直して、さらに上を目指せる」
と思ったら、心を鬼にして表現や台本の修正を提案(ダメ出し)をする。
試験まであまり時間がない直前の場合は、
当日に響かないよう本人のメンタルに合わせて、
よいところを伸ばす(目立たせる)アドバイスをするなど、
個々に合わせた指導をしてきました。
受講生から、
「大人になってからこんなに緊張したことなかった」
「口から心臓が出そうになった」
と言われたり、
「緊張しすぎて、なぜか自分の名前じゃなくて子どもの名前を言ってしまった」
ということもありました。
でも「緊張した時の自分がどうなるのかを知ること」はとても大事なことです。
🌷題材の選び方
実技対策の授業の時によく受講生から
「どのお話が合格しやすいですか?」
という質問を受けました。
でも「このお話が合格しやすい」なんて題材はありません。
じゃあどうやって選んだらいいのか? となりますよね。
私がよく受講生に伝えていたアドバイスです。
「自分自身が好きで楽しめるお話を選ぶといいよ」
理由は・・・
試験までの間、繰り返し繰り返し何十回も練習をしていくはずです。
それでも飽きずに自分自身が話していて楽しいと感じるお話でなければ、
目の前にいる子どもたちを楽しませることはできないから。
そう伝えてきました。
お話の発表を聞くとわかるんです。その方のお話への思いが。
授業の時、ある受講生が楽しそうにガラガラドンのお話をしていたので、
「このお話に何か思い入れがありますか?」と聞いたら、
「はい。子どもの頃に母がよく読んでくれて、すごくわくわくしたのを覚えています。
だから今でも大好きで、このお話で合格したいんです!」
と笑顔で教えてくれたことがありました。
数えきれないほどのお話の発表を見て聞いてきました。
だからわかるんです。そのお話が好きで、どれくらい練習を頑張ったかも。
そして多分それは、当日発表を聞く試験官も同じではないかと私は思います。
🌷合格のポイントは・・・
実技試験は、技術のみを重視した評価をされることはありません。
なぜなら、それは「保育士試験だから」です。
お話のプロになるための試験ではありません。
子どもたちがお話を聞いて想像を楽しめるような
話し方や表現の仕方ができるかどうかを確認するための試験です。
つまり「保育士としてのお話の仕方ができるかどうか」の試験だからです。
試験当日、緊張はゼロにはできないかもしれないけれど、
「保育士試験」であることを忘れずに、
目の前に(いるであろう)子どもたちをぜひ楽しませるつもりでがんばってください。
次回も実技試験(どんな場合、不合格になるの?)についてお話します。