子どもにとって保育士ってなんだろ?

みなさん、こんにちは。 

Panda’s breath(パンブレ)関まりねです。

都心は8週連続ですっきりしないお天気の月曜です。

月曜の雨って、気持ちが下がりますよね。

大人に限らず子どもも同じです。

保育園でも休み明けの朝は、なんだかだる~い空気が流れていて、

ふとみると、おままごとコーナーの赤ちゃん(人形)用お布団から気持ちよさそうな寝息が聞こえてきて、お人形の間で爆睡している子がいたりします(笑)

そんな日は、子どもも大人も無理をせず、のんびり過ごしたいですね。

そのうちだんだん心と身体が復活してきて、いつの間にか元気になっている子どもたちの姿がみられます。

そしてそれにつられて保育士も元気になっていることが多いように思います。

保育士だってプロとはいえ、いつもいつも朝から元気100%とはいかないのです(それでいいのです)。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は子どもとのすてきなエピソードにより気づいた「保育士の様々な立場と変身術」についてお話したいと思います。

ある日のこと。私は3歳児クラスのサポートに入り、Aちゃんという男の子と遊んでいました。その日のAちゃんは絶好調で、いろんな発想がどんどん広がり、積み木でつくったお店に「並べるもの持ってくる~♪」と言って、ブロックや動物のカード、おままごとの果物などたくさんのおもちゃを抱えてきては、お店に並べていました。お店の準備が整ったところで、さあ開店です!

Aちゃん「いらっしゃいませ~。何たべたいですか?」

まりね「じゃあ、プリンくださ~い」

Aちゃん「プリンじゃなくて、野菜にしなさい。大きくなれるから」

まりね「・・・そうします」

こんな楽しいやりとりを繰り返ししながらお店屋さんごっこっぽいことが進んでいきます。

とはいえ、まだ3歳児。少しすると他のお友達がしている遊びが気になり、私をおいてさっさと行ってしまいました。

私は私で、他の子から「この絵本一緒に見よう」とお誘いを受けて、絵本コーナーに引っ張られて行ってしまいました。

あとには、おもちゃの山だけが残されていました。

それからしばらくして、担任の先生から

お昼ごはんの時間なので、お片づけしよう!」と声がかかりました。

先生の眼に飛び込んできたのは、(はたから見ると)ぐちゃぐちゃになって放置されたおもちゃの山

先生はみんなに聞きます。

「これで遊んでいたのだぁれ?」 

すると他の子たちがいいます。

「Aちゃんがやってた」

そこで先生はAちゃんに聞きます。

「これ誰が遊んでたの?」

Aちゃんはきっぱりと言いました。

Aちゃんとまりね先生!

先生はAちゃんに優しくいいました。

「じゃあ遊んでいた人が片づけてね。そのままだとおもちゃバラバラでかわいそうでしょ」

Aちゃん「うん」とうなづいて、すたこら私のところにきていいました。

まりね先生、一緒に遊んでたんだから一緒にお片づけするよ」と。

上から目線の3歳児に同等に扱われました(笑)

これは大変光栄なことです。

Aちゃんが私を対大人としてではなく、お友達と同じように(同等に)身近な存在と認めてくれているように思え、嬉しいやら、おかしいやらで笑いが止まらなくなりました。

そのあと、Aちゃんと二人で(時間はかかりましたが)全部ちゃんとお片づけしましよ。

子どもにとっての保育士ってなんだろう? 改めて自分に問いました。

ある時は優しく話を聴いて受け止めてくれる「ママやパパみたいな人

またある時は、怖いことや困ったことから助けてくれる「正義の味方

またまたある時は、社会で生きていくために大事なことを教えてくれる「教育者

そのまたある時は、悪者役になって思い切りこぶたたちを追いかけてくる「面白いオオカミ」だったりもします。

果たしてその実態は・・・

今回のことで気づきました。

もちろん保育士は、子どもの保育と保護者のサポートを業とする保育者であり、子どもたちの命を守る役割を担っている立場であることは重々心得ています。

さらに大変な保育環境の中、子どもを守ることを優先した保育を必要に迫られてされている保育士さんがたくさんいることも知っています。その上であえていいます。

時には、大人と子どもという関係を超えて、

一緒に遊んでいて楽しい気の置けない仲間の一人

という立場の時があってもいいのかなと思いました。

よく「保育士はなんでも屋であるべき」と言われます。

それは、何でもできる便利なスキルを求められるという意味だけではなく、

その時々で変身できる術を身につけていて

子どもと一緒に楽しく過ごせるいろんな立場のヒトに変身できる人

という意味もあるのかなと思いました。

Aちゃん!お友達になってくれてありがとう。そして、すてきな気づきをありがとう。

さあ、今度は何に変身して楽しく遊ぼうかな!

わくわくします。(ちなみにオオカミ役(悪役)が結構好きです)